浸透探傷試験は、磁性、非磁性、金属、非金属に関係なく、吸湿性のある材料以外に広く利用され、最も有害とされている表面開口きずの検出能に優れています。毛管現象を利用し、実際の開口部の寸法よりも拡大した指示模様を形成させ、きずを検出する方法です。

1.表面及びきず内部の汚れを取り除く

2.きずに浸透液を浸透させる

3.余剰浸透液を取り除く

4.毛管現象によりきず内部の浸透液を吸い出す
特長
1 | 吸湿性材料以外のあらゆる材料に適用可能 |
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2 | あらゆる方向のきずを検出可能 |
3 | 表面開口きずの検出能が高い |

割れによる浸透指示模様(染色浸透探傷試験)

割れによる浸透指示模様(蛍光浸透探傷試験)
検査仕様
1 | 検査対象:多孔質、吸湿性のない材質 例)各種溶接部、鋳鋼品、鍛鋼品等 |
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2 | 対象温度:常温~200℃ |
備考
1 | 表面開口していないきずは検出不可 |
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2 | 探傷剤による劣化損傷の恐れがある材質には適用不可 |