機器の表面を現場で鏡面仕上げ及びエッチングを行い、レプリカを採取して観察し、機器に発生した割れなどの欠陥形状、及び、金属材料の劣化の状況を調査することができます。


特長


1溶接部及び母材、割れ発生部位など、金属材料であればほとんどの材質に適用可能。
2機器を切断することなく、非破壊的に検査。
3採取したレプリカは、光学金属顕微鏡および走査電子顕微鏡で写真撮影可能。
4組織試験(粒度測定、組織判断)が可能。
5現場でのレプリカ採取から顕微鏡写真撮影、解析及び評価までを一貫して施行。
6弊社で、他の非破壊検査と並行して施行可能。
7高温クリープ損傷の余寿命評価が可能。

検査仕様

1材質:鉄鋼、各種ステンレス鋼、耐熱合金、ニッケル、チタン、アルミ合金等
2温度範囲:常温(最高70℃)
3対象となる劣化
  • オーステナイトステンレス鋼の鋭敏化
  • ステンレス鋼等のシグマ相脆化
  • ボイラーチューブ等の高温クリープ損傷
  • 水素侵食
  • チタンの水素脆化

レプリカ法により撮影した組織写真


オーステナイト系ステンレスの鋭敏化


フェライト・パーライト


クリープボイド


レプリカ観察に使用する装置


エネルギー分散型Ⅹ線分析装置付き走査電子顕微鏡


光学金属顕微鏡


溶接後熱処理は、溶接完了後の溶接部に発熱体を取付け、発熱体に電流を流すことにより溶接部の加熱、温度保持、冷却のサイクルで処理を行います。
熱処理方法には大きく分けて炉内熱処理方法と局部熱処理方法があります。
溶接後熱処理の施工条件(材質、板厚、加熱温度、加熱速度、保持時間、冷却速度等)は法規・規格により定められています。


配管溶接部の局部熱処理状況



特長


1結晶粒の微細化による材質の改善
2溶接残留応力の除去
3溶接部硬さの低減
4低合金鋼の遅れ割れ防止
5安定化ステンレス鋼溶接部の安定化処理
6溶接前、溶接中、溶接後の予熱

熱処理施行状況


その他の試験の特殊な技術(システム)をまとめています。
(左の画像をクリックしてください)


新規開発技術
(2020年度版)

放射線透過試験技術
(2020年度版)

超音波探傷試験技術
(2020年度版)

渦電流探傷試験技術
(2020年度版)

金属組織試験技術
(2020年度版)

その他試験技術
(2020年度版)

新規導入技術
(2020年度版)

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超音波内挿回転式チューブ検査
(FREND)